不動産売却は、契約や法律、税金など複雑な要素が絡み合う取引です。特に初めての売却では、手続きの流れや必要書類、注意点を理解していないと、トラブルや損失につながる恐れがあります。そこで今回は、不動産売却の手続きにおいて契約前に必ず確認すべき5つのポイントを解説します。
1. 売却価格と根拠の確認
査定額は不動産会社によって異なります。複数社の査定を比較し、近隣の成約事例や市場動向を確認しましょう。
高すぎる価格設定は売れ残りの原因になり、安すぎる設定は損失につながります。価格の根拠が明確な業者を選ぶことが大切です。
2. 契約条件の明確化
売買契約書には、価格だけでなく、引き渡し日、支払方法、契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)の範囲、違約金の条件などが明記されます。特に契約不適合責任は、売却後のトラブルを防ぐために重要です。
3. 必要書類の準備
契約までに揃えるべき主な書類は以下の通りです。
- 登記簿謄本(登記事項証明書)
- 公図・測量図
- 固定資産税納税通知書
- 建築確認済証・検査済証
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身分証明書・印鑑証明書
書類が不足すると契約や引き渡しが遅れるため、早めの準備が必要です。
4. 費用負担の確認
不動産売却には仲介手数料、登記費用、測量費用、抵当権抹消費用、税金など様々な費用が発生します。契約前にどの費用を誰が負担するのか明確にし、想定外の出費を避けましょう。
5. トラブル防止のための情報開示
売却物件に雨漏りやシロアリ被害、越境などの問題がある場合は、必ず事前に買主へ説明しましょう。告知義務を怠ると、売却後に契約解除や損害賠償請求を受ける可能性があります。
売却手続きの流れ(簡易版)
- 不動産会社へ査定依頼
- 媒介契約の締結(専任媒介・一般媒介など)
- 広告・販売活動
- 買主との条件交渉
- 売買契約の締結
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引き渡しと決済
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不動産会社へ査定依頼
まずは不動産会社に査定を依頼し、売却価格の目安を把握します。複数社に依頼して比較することで、相場や適正価格が見えてきます。 -
媒介契約の締結(専任媒介・一般媒介など)
売却活動を依頼するために媒介契約を結びます。契約の種類によって、売却活動の方法や依頼できる会社の数が異なります。 -
広告・販売活動
不動産会社が広告を出し、物件情報をネットやチラシで公開します。現地案内や内覧対応もこの段階で行われます。 -
買主との条件交渉
購入希望者が現れたら、価格や引き渡し日などの条件を調整します。お互いが納得できる条件を見つけることが成約への近道です。 -
売買契約の締結
条件がまとまったら契約書を作成し、売買契約を締結します。このとき、手付金の受領や契約条件の最終確認を行います。 -
引き渡しと決済
残金の受領と同時に物件を引き渡します。所有権移転登記や抵当権抹消登記などの手続きも、このタイミングで行われます。
まとめ
不動産売却を成功させるには、価格設定、契約条件、必要書類、費用負担、情報開示という5つのポイントを事前に確認することが不可欠です。特に初めての売却では、信頼できる不動産会社を選び、手続きの一つひとつを丁寧に進めることで、安心して取引が進められます。
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